日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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■003「ミュージカル」■

★ミュージカル

南川貞治 著

朝日出版社 刊

1973年 3月15日 発行

164p

\650


【目次】

ミュージカルの幕あき

十八、十九世紀の音楽劇

ミュージカル・メッセージの提起

ビクター・ハーバートの登場と、華やかなオペレッタ時代

ジェローム・カーンの台頭

アーヴィング・バーリンのヒューマニズム

ジョージ・ガーシュインの活躍

コール・ポーターと、リチャード・ロジャースの台頭

戦時下のミュージカル

戦後のミュージカル

ゴールデン・エージ、一九五十年代のミュージカル

六十年代のミュージカルの流れ

七十年代ミュージカルの展望

ミュージカル名作への招待

写真によるミュージカルの歴史

ミュージカル年譜

ミュージカル・レコード目録


【はじめに】

ミュージカルは、一つのプロット(筋)を中心に、音楽と舞踊、そして装置、照明を含む舞台効果など、すべてが一体となる総合舞台芸術である。そして、ショウ形式の舞台と、ドラマチックな要素の濃い音楽劇の双方を含む。ミュージカルという言葉は、ミュージカル・シアター、またはミュージカル・プロダクションのもとにつくられたミュージカル・コメディ、あるいは、ミュージカル・プレイを指す。ご承知のごとく、この語は形容詞であるが、今日では下を略して名詞として用いられ、ミュージカルという語に統一されている。現代のミュージカルに達するまで、古くはイギリス製のバラード・オペラ、コミック・オペラ、ウィーンのオペレッタ、フランスのオペラブッフォ等の音楽劇にファルス・コメディ(笑劇)のエッセンスをとり入れ、加えてパントマイム・ミンストレルから派生したボードヴィル(音楽やダンス入りの軽演芸)、バーレスク(元来は時事諷刺が主眼だが、一時期セクシーなショウに変わる)エクストラバガンザ(狂想的音楽劇)、レヴュー(時事色の濃い諷刺ショウ)等の形態に、近来は、とくにシリアス・ドラマ(いわゆる新劇)に近づき、ドラマトゥルギーに重点をおいた作品が多くなっている。例えば『南太平洋』『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』そして近作の『屋根の上のヴァイオリン弾き』『キャバレエ』『ヘア』、そしてラブロックの『ミサ』など、いずれも人間性、社会性、時代性を鋭く反映し、メッセージという呼称をもつミュージカル独特の命題を掲げている。ステージから客席へのアッピール、つまりメッセージの提起こそ、現代のミュージカルの最も重要な要素となるものだ。


南川貞治
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by zatoumushi | 2007-10-03 18:37 | ■和書■