●002「ミュージカルなるほどおもしろ読本」●
2007年 10月 06日
★ショパン[別冊]ミュージカルなるほどおもしろ読本
川上博・高井達雄 監修
東京音楽社 刊
1986年11月30日 発行
169p
\1300
【目次】
私とミュージカル
座談会:鳳蘭を囲んで / 鳳蘭・野口久光・川上博・高井達雄
SCENE・1 ミュージカル物知り講座
SCENE・2 ミュージカル面白人物伝
SCENE・3 ミュージカル名作こぼれ話
SCENE・4 ミュージカル国別事情
SCENE・5 ミュージカルお得な観賞術
ブロードウェイ・ミュージカル ロングランズ一覧
トニー賞ミュージカル作品賞 受賞一覧
SCENE・6 ブロードウェイミュージカル小史(野口久光)
SCENE・7 ミュージカル名優20選
ダンス・ファッション・メーカー(チャコット東京店)
SCENE・8 ミュージカル79選
ニューヨーク・ロンドン ミュージカル観劇ガイド
プレイ&ビルズ・グッズ
ミュージカル・ニュース・コーナー
SCENE・9 ミュージカル映画20選
ミュージカル・ナンバー「メモリー」「サンライズ・サンセット」
ミュージカル・コンパクトディスク・リスト56
SCENE・10 世界のミュージカルシーン(風早美樹)
ブロードウェイ・ロンドン・マップ
SCENE・11 ミュージカルとっておきの話
ミュージカル用語集
【本文から】
私にとって、「ミュージカル」をひと言で言いあらわすのは難しいですね。出演したのは、「努力しないで出世する方法」「ピピン」「キス・ミー・ケイト」「王様と私」「ジプシー」「アイ・ドゥ!アイ・ドゥ!」「ラ・マンチャの男」などたくさんありますが、ひとつひとつのミュージカルが、私自身の人生の節目にしっかりかかわっていて、思い出深いものばかりです。
昭和29年から、ブロードウェイのミュージカルを観ていますが、では日本で上演しようという時、いったい日本でできるのか、ということもあっていろいろ批判も受けました。演じる私たちも、もちろんコツコツと努力してきましたが、そういう世間の声というものをはね返してやってこられた菊田一夫先生には、ほんとうに頭が下がります。
ミュージカルをやっていくうちには、日本ではもとより外国の演出家にもいろいろお世話になりましたね。3年ほど前に「シカゴ」を上演したときは、ジーン・フットに「形はつけた。あとは演じなさい」と言われたんです。ミュージカルは、ただのダンサーでもなく、シンガーでもなく、役そのものを演じなきゃいけないということでしょうね。もちろん草笛光子という女優を通して…。
私はすごく不器用なタイプで、体に浸み込むのに時間がかかるんです。でも、そのジーン・フットは待ってくれたんです。ほんとうは頭にカーンときてるんでしょうけど抑えている……それが私にもわかるので、こっちはよけい頑張りますよね。「こんなに変わっていく人は珍しい。教えることをどんどん吸いとってくれる」と、やっと最後に言って下さいました。
いろんな人にめぐり逢い教えられ、ミュージカルだけでなく、歌舞伎、新派などの勉強も女優としての私の財産であり知恵袋になっています。
このごろはミュージカル・ブームで、本場ものも観れますし、若い人は勉強しようと思えばどんどん体験できるので、ほんとうに幸せだと思いますね。
草笛光子
「ミュージカルなるほどおもしろ読本」私とミュージカル より
川上博・高井達雄 監修
東京音楽社 刊
1986年11月30日 発行
169p
\1300
【目次】
私とミュージカル
座談会:鳳蘭を囲んで / 鳳蘭・野口久光・川上博・高井達雄
SCENE・1 ミュージカル物知り講座
SCENE・2 ミュージカル面白人物伝
SCENE・3 ミュージカル名作こぼれ話
SCENE・4 ミュージカル国別事情
SCENE・5 ミュージカルお得な観賞術
ブロードウェイ・ミュージカル ロングランズ一覧
トニー賞ミュージカル作品賞 受賞一覧
SCENE・6 ブロードウェイミュージカル小史(野口久光)
SCENE・7 ミュージカル名優20選
ダンス・ファッション・メーカー(チャコット東京店)
SCENE・8 ミュージカル79選
ニューヨーク・ロンドン ミュージカル観劇ガイド
プレイ&ビルズ・グッズ
ミュージカル・ニュース・コーナー
SCENE・9 ミュージカル映画20選
ミュージカル・ナンバー「メモリー」「サンライズ・サンセット」
ミュージカル・コンパクトディスク・リスト56
SCENE・10 世界のミュージカルシーン(風早美樹)
ブロードウェイ・ロンドン・マップ
SCENE・11 ミュージカルとっておきの話
ミュージカル用語集
【本文から】
私にとって、「ミュージカル」をひと言で言いあらわすのは難しいですね。出演したのは、「努力しないで出世する方法」「ピピン」「キス・ミー・ケイト」「王様と私」「ジプシー」「アイ・ドゥ!アイ・ドゥ!」「ラ・マンチャの男」などたくさんありますが、ひとつひとつのミュージカルが、私自身の人生の節目にしっかりかかわっていて、思い出深いものばかりです。
昭和29年から、ブロードウェイのミュージカルを観ていますが、では日本で上演しようという時、いったい日本でできるのか、ということもあっていろいろ批判も受けました。演じる私たちも、もちろんコツコツと努力してきましたが、そういう世間の声というものをはね返してやってこられた菊田一夫先生には、ほんとうに頭が下がります。
ミュージカルをやっていくうちには、日本ではもとより外国の演出家にもいろいろお世話になりましたね。3年ほど前に「シカゴ」を上演したときは、ジーン・フットに「形はつけた。あとは演じなさい」と言われたんです。ミュージカルは、ただのダンサーでもなく、シンガーでもなく、役そのものを演じなきゃいけないということでしょうね。もちろん草笛光子という女優を通して…。
私はすごく不器用なタイプで、体に浸み込むのに時間がかかるんです。でも、そのジーン・フットは待ってくれたんです。ほんとうは頭にカーンときてるんでしょうけど抑えている……それが私にもわかるので、こっちはよけい頑張りますよね。「こんなに変わっていく人は珍しい。教えることをどんどん吸いとってくれる」と、やっと最後に言って下さいました。
いろんな人にめぐり逢い教えられ、ミュージカルだけでなく、歌舞伎、新派などの勉強も女優としての私の財産であり知恵袋になっています。
このごろはミュージカル・ブームで、本場ものも観れますし、若い人は勉強しようと思えばどんどん体験できるので、ほんとうに幸せだと思いますね。
草笛光子
「ミュージカルなるほどおもしろ読本」私とミュージカル より
by zatoumushi
| 2007-10-06 18:36
| ●雑誌●