日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼003「ノー・ストリングス」▼

★ノー・ストリングス
(東宝ミュージカル特別公演)

@芸術座

東宝 製作

1964年 6月 6日〜 8月19日

初演


【掲載内容】

御挨拶 / 菊田一夫

ぼくのミュージカル概念を破った「ノー・ストリングス」 / 草壁久四郎

「ノー・ストリングス」とファッション / 大内順子

NO STRINGS / 永六輔

「ノー・ストリングス」で思うこと / 松浦竹夫

Gパンとミュージカル / 須川栄三

アメリカで見た「ノー・ストリングス」 / 荻昌弘


【御挨拶】

「マイ・フェア・レディ」の上演権を入手。これの上演。そして成功…ということによって、日本にも、やっとミュージカル・プレイの開花が見られようとしております。これは、そのアメリカ・ミュージカル移入公演の第二弾。“ノー・ストリングス”の公演でございます。
この作品のブロードウェイ公演を見たのは初日間もない1962年 7月でございました。ミュージカルの王者として知られている作曲家リチャード・ロジャースが…それまで、いつも組んでいたハマ・シュタインに死なれ、ロジャースはもう駄目ではないかと噂されていながら…その相棒のハマ・シュタインに死なれたあとの第一作が此の“ノー・ストリングス”なのでございます。ニューヨークの新聞が、ロジャースはハマ・シュタインがいなくても、これをやりとげた…と書いたのは、此の作品の初日に対する批評でございました。
王者ロジャース。巨富に恵まれ、何軒かの別荘を持ち、そしてお年寄り…その人にこれだけの水々しさ、若人の感覚があることに、つくづくと頭が下がります。
私が“マイ・フェア・レディ”をやると発表した時、どうして“マイ・フェア・レディ”なんぞやるんだ。なぜ“ノー・ストリングス”をやらないのか、と、何人かのアメリカ帰りに言われたこの作品を(…なぜ“マイ・フェア・レディ”を先にやったかは、いずれ別の機会に御説明するとして…)どうか、終わりまで、じっくりとお味わい下さいますよう。お帰りには、劇中の歌の一ふしを、どうかお口吟さみ下さいますよう。
“マイ・フェア・レディ”は一言にしていうなら「これがミュージカル」
“ノー・ストリングス”は一言にしていうなら「これこそミュージカル」
どうぞ、御ゆっくり。


昭和39年 6月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2007-10-12 00:50 | ▼プログラム▼