日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼016「ファンタスティックス」▼

★ファンタスティックス ―愛についての寓話―
(東宝ミュージカル特別公演)

@芸術座

東宝 製作

1967年 7月 1日〜30日

初演


【掲載内容】

御挨拶 / 菊田一夫

オーディションと「ファンタスティックス」 / 杉山誠

オフ・ブロードウェイ / 伊藤寿二

栗原義信への期待 / 大沼正

「ロマネスク」から「ファンタスティックス」へ / 高橋博


【御挨拶】

今回のミュージカル公演は、オーディション・システムをとっております。と、申しましても、なじみのない言葉でございますので、ちょっと御説明申し上げます。
これは外国では普通とされている公演製作の方法で……つまり脚本が出きあがり、その脚本に登場する人物を……多勢の出演希望役者、ならびに、こちらからも出て貰いたいと思っている役者に呼びかけて……その登場人物に扮するにふさわしい役者であるか、どうかを……台本の歌を歌わせ、踊らせ、セリフを喋らせて、試験を受けさせて、そして配役を決める……という製作方法なのでございます。
外国では、日本のように、どこかの演劇会社の専属役者などというものがなく、すべての役者がフリーです。だから月給を貰って、遊んでいても食える、などという生活はないわけです。スターはともかくとして、そうでない役者は、オーディションを受けて、何かの作品に出してもらえない限り年中失業していなくてはなりません。オーディションがどこかであるときくと必死になって集まって参ります。採用された後、舞台の幕が開いたのちも、その役から下ろされたり、役者を替えられたりしないために、彼自身の役をよりよく立派にするための訓練に(学校があります)通ったりします。
さて、此の日本では最初のオーディション・システムによる配役により、どんなミュージカルができあがるか……ニューヨークでは、此のミュージカル、初演以来すでに8年間も連続公演をつづけております。
日本では、どうでしょうか、日本の芝居がよくなるための、この公演が成功をすることを祈っております。


昭和42年 7月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2007-10-16 13:33 | ▼プログラム▼