日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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■013「ブロードウェイ!ブロードウェイ!」■

★ブロードウェイ!ブロードウェイ!

大平和登・荒井良雄 箸 

朝日新聞 刊

1985年11月20日 発行

255p

\1200


【目次】

はじめに

ようこそ! ブロードウェイへ

ミュージカル共和国の住人たち

ブロードウェイを動かすシステム

アメリカ演劇の系譜の中で

ブロードウェイを育てた厳しい批評

コメディーを中心に

ブロードウェイの過去と現在

ブロードウェイの新しい動き、そして日本

アメリカン・ドリームの世界

おわりに

索引(巻末)


【おわりに】

もう一昨年のクリスマスのことになるのだが、当時、学習院大学の英文学の教授をしておられた荒井良雄氏がニューヨークに来られ、一週間のうち、顔を合わせるごとに、ブロードウェイやアメリカ演劇についての話をしよう、ということになった。特に、準備をして話し合うという周到な計画もなく、いわば出たとこ勝負で、話し合いの雰囲気を尊重しよう、そのために、荒井氏の久しぶりのブロードウェイの観劇の前後に時間をとって、あちら・こちらと場所を換えて話し合うことになった。だから、充分、まとまった話は出来なかったきらいはあるが、あまり前例のない、対談のパフォーマンスになったと思っている。“いうなれば、ト書き対談ですな”といって笑いあったものである。
流動性のある演劇社会のニュアンスや、複雑多彩なアメリカやニューヨークの演劇社会の過去と現在を充分に語りつくすことは至難なことだが、アメリカ演劇、わけても“ブロードウェイ”と呼ばれている、ニューヨークのパフォーミング・アーツの世界への認識や親しみを持っていただく上でのささやかなヒントになれば、対談者の願いは果たされるのである。
荒井教授は、この対談を持った翌春、『英語英文学と共に』というエッセイ集を出版され、住み慣れた目白の学舎から退職されて、新しい学究生活に入られた。氏の普段の顔はよく知らない私にも、氏が、例えば、シェイクスピアをたんに作品の上で通暁しておられるだけでなく、生きた舞台の上での、パフォーマンスとしてのシェイクスピアを把握しておられる貴重な学究であることを知っている。
そういう舞台好きな方と、あたりかまわず喋り合えた舌福感は、思い出すだけで楽しい年末のひとときであった。
その対話のテープを整理して、活字化された朝日新聞社出版局の柴野次郎氏には、たいへんな迷惑をかけたに違いない。朝日新聞社ニューヨーク支局の方々のお力添えと共に、ここで改めて厚くお礼を申し上げたい。


一九八五年晩夏
大平和登
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by zatoumushi | 2007-10-19 00:01 | ■和書■