日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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■018「ニューヨークのパフォーミング・アーツ」■

★ニューヨークのパフォーミング・アーツ

大平和登 箸 

新書館 刊

1989年 1月25日 発行

255p

\2200


【目次】

  序

1 ブロードウェイ展望
  アメリカン・ミュージカル
  オフとオフオフ
  バレエとダンス
2 ニューヨークのダンス・ステージから
  サープとバリシニコフ
  ブロードウェイのダンス
  アン・ラインキングのダンス
  甦ったタップダンス
  タンゴ・イン・ニューヨーク
  ノスタルジーへの挑戦「ブルー・エンジェル」と「フォーリーズ」
  「ソング・アンド・ダンス」と「ジェリーズ・ガールズ」
  「コーラスライン」「42ND STREET」 「ドリーム・ガールズ」
  ボブ・フォッシー 過去と現在のディフォルメーション
  トミー・ウォルッシュへの期待
  天才の素性 バリシニコフの印象
  「フラメンコ・プーロ」の問題点
3 パフォーミング・アーチスト
  リチャード・ロジャース
  ジョージ・バランチーン
  テネシー・ウィリアムズ
  ポリス・アロンソン
  ニール・サイモン
  メレディス・モンク
  ロバート・ウィルソン
4 パフォーミング・アーツに関するノート
  ストラヴィンスキーをめぐって/ジッドの「ペルセフォーヌ」/ヴァ
  レリーの舞踊論/ドガの踊り子たち/マラルメの詩と演出の相関/
  「牧神」のアイロニー/マラルメとロイ・フラー/貞奴登場/芸術
  の絆:フラーと貞奴/アーサー・シモンズの舞踊論/エレノーラ・
  ドューゼの横顔/ドューゼの演技/アフロディーテの星のもとで

  あとがき


【あとがき】

本書に収録された諸篇は、〈初出一覧〉で明らかなように、そのつど発表された小論集で、書き下ろされた本の一貫性を備えたものではない。しかし、これら諸篇を書いた筆者の基本的な理念は、「序」に述べた通りである。特に「パフォーミング・アーツに関するノート」について付言すれば、私流に、欧米の近代舞台芸術世界への史的な散歩を試みたものである。
この散策が象徴派芸術家たちに片寄っているとしたら、青春時代に魅せられた私の芸術意識の出発点の名残である。芸術批評家としての詩人アーサー・シモンズへの愛着や、モダン・ダンスの一人の祖としてのロイ・フラーへの関心は、いまなお深い。
パフォーミング・アーツに身を捧げた芸術家たちの、十字路の出逢いや交錯回路の断面をのぞくだけでなく、芸術的営為を貫く愛と芸術の一致や、その悲劇的破綻を読みとる人生論的視点とその哲学は、舞台成果同様に、私には重要な課題である。
芸術の史的回路は、多岐で複数であり、決して一様に規定できないエピソードにあふれている。私の散策の楽しみはそこにあり、機会があれば、さらに続けるべき性質のものである。

本書を出版するに当たり、新書館編集部の法専ひさ子さんと「ダンスマガジン」編集部の諸氏に、ひと方ならぬお世話になった。ここに厚くお礼申し上げたい。本文中に引用させていただいた筆者や、訳者の方々への謝意も、併せてここに表明してお許しを乞う次第である。


一九八八年盛夏
大平和登
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by zatoumushi | 2007-10-21 15:06 | ■和書■