日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼022「ラ・マンチャの男」▼

★ラ・マンチャの男 ―ドン・キホーテの物語―
(東宝ミュージカル特別公演)

@帝国劇場

東宝 製作

1969年 4月 4日〜 5月26日

初演


【掲載内容】

御挨拶 / 菊田一夫

作者の序文 / デール・ワッサーマン

「ラ・マンチャの男」翻訳覚え書 / 森岩雄

セルバンテスについて / 会田由

「ラ・マンチャの男」の舞台:オープン・ステージの魅力 / 中川龍一

ラ・マンチャと作詩家 / ジョオ・ダリオン

ステレオ式構成 / ミッチ・レイ

目で見るドン・キホーテ

ブロードウェイの劇場街 / 伊藤寿二

「ラ・マンチャの男」のけいこを見て
      私の中の「ドン・キホーテ」 / 山田照子


【御挨拶】

“ラ・マンチャの男”
世界中で近来これほど評判のいいミュージカルはありません。はじめはオフ・ブロードウェイに掘立小舎のような劇場を建て、そこで初演以来数年間の上演をつづけたのですが、その間に第二班第三班の劇団がロンドン公演、その他アメリカ国内の地方公演をつづけ、いまでは本拠をブロードウェイのマーチンベック劇場に移し、そこで何代目かの配役により依然として大入満員の好評公演をつづけています。
私が此のミュージカル・プレイを見たのは、まだオフ・ブロードウェイの掘立小舎で上演している時でしたが(配役は三代目になっていた)ミュージカルとしてこれほどの格調の高い作品はないと思い、かといって、それだけではなく一般の観客から見ても面白さに於いてこれにまさるものはない。と、思われました。
誰しも、何によらずいい物を見ると誰彼の区別なく自分の感激を伝えたくなるのが人情ですが、私もその例に違わず早速此の作品の上演権獲得を思いたち、そこにまた森岩雄先生並びに高田蓉子女史の名訳を得て、やっと、ここに帝劇公演の幕を開けることを得た次第でございます。
振付のためには態々ニューヨークから振付担当者エドワード・ロール氏を招き出演者一同をしごきにしごいて貰いました。(舞台をご覧下されば、それが如何に意義のあることか、お判かりになります)
主役ドン・キホーテが敬慕するドルシネア姫実はアルドンサ役には三人の女優(草笛光子、浜木綿子、西尾美恵子)を起用し競演させることにいたさせました。アメリカ初演の時にはアルドンサ役の女優が肋骨を折り(それほど激しい振付)それでも尚踊りつづけた、と、聞いたからでございます。
とにかく此の舞台、ご覧下されば末長くミュージカル・ファンの語り草となることでございましょう。
たのしくごゆるりとご覧のほどを……


昭和44年 4月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2007-10-30 23:38 | ▼プログラム▼