日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼201「ディーン」(再演)▼

★ディーン ジェームス・ディーンの生涯より

@西武劇場

宝塚歌劇団 制作

1982年 5月25日〜30日

再演


【掲載内容】

大地真央さんがジェームス・ディーンを演じるこの公演に
                   あらためて想う / 小森和子

大地真央とジェームス・ディーン / 太地喜和子

青春だけを生きたディーン三本の映画 / 小藤田千栄子

演出の言葉 / 岡田敬二


【演出の言葉】

エリア・カザン「エデンの東」、ニコラス・レイ「理由なき反抗」、
ジョージ・スティーブンス「ジャイアンツ」
ジェームス・ディーンの主演作品を監督した三人の中で、個人的には、ジョージ・スティーブンスの作品が好きだ。特に、リズとモンティーが主演した「陽のあたる場所」は忘れられない作品の一つだ。ただ、主演俳優と監督と云う立場を考えた場合、演出家としての私は、ニコラス・レイとディーンとの関係の様にありたいと思った。大地真央と私は、まずこの点から出発した。
一九七六年にロンドンで初演された「ディーン」は、原作者、ジョン・ハウレッドがディーンの伝記作家として著名な人物であったにもかかわらず、ディーンの役を、ディーンにとても似ている役者が、ディーンの様に演ずると云う点に、ポイントを置いた為に、いわば、『そっくりさんのミュージカル』になってしまった観がある。だから、今回は“大地がディーンにいかに似せるか”と云うより“ディーンの青春をいかに演じるか”と云う点に神経を使った。ロンドン版にはない終章のメイン・キャスト達のレクイエムと、その后の大地の歌は、演出家として大地のタキシード姿や存在感をイメージに置いてアダプトした。音楽の面では、数回にわたるロンドン上演中で訂正が加えられているが、決定版はない。従って吉崎氏がスコアの不足分を補った上、新しく数曲、作曲して下さった。ただ、イギリス製のミュージカルには、日頃我々となじみの深い、ブロードウェイ・ミュージカルと、内容・形式・音楽等の上で微妙な違いが見られる。ロバート・キャンベルのメロディーも、ロジャースやジュール・スタインの明るさや輝きはないが、なんとも云えぬ香りや渋みが感じられる。特に「悲しみ苦しみ」等は、劇中のワン・ナンバーとして使用するには惜しい気がしたので、第一幕の幕切れに、コーラス場面として再構成してみた。いずれにしても、著作権の問題さえ、解決されれば、外国製のミュージカルを上演する場合、演出家は、その作品のエスプリを大事にした上で、かなりのアレンジをする必要がある。特にミュージカルの演出の場合は、“演出家のリズム”と云う点が一番、大事なのではないだろうか・・・例えば「アニーよ銃をとれ」の場合、十七年前には、三時間半の作品だったが、私は現代人の生理から云って、三時間を越す作品は耐えられないと思い二時間45分に短縮した。「ディーン」の場合、その上に、宝塚で上演すると云う様々な制約が重なる・・・。なお資料その他で清水俊二先生に御協力をいただいた、お礼を申し上げます。

岡田敬二 潤色・演出
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by zatoumushi | 2008-09-13 09:07 | ▼プログラム▼