日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼076「南太平洋」(再演)▼

★南太平洋

@東京宝塚劇場

東宝 製作

1979年 6月 3日〜28日

再演


【掲載内容】

「南太平洋」の思い出 / 森岩雄(初演プログラムより再録)

演劇に国境は無い / ジョン・ファンリィ

物語の背景と登場人物 / 小島

「南太平洋」について / 野口久光

南太平洋の幻想とロマン / 雨宮靖之


【演劇に国境は無い】

以前、オスカー・ハマー・スタインが演劇仲間の兄弟関係を例証する話を私にしたことがある。彼はブダペストにいて、舞台稽古が行われている最中に劇場に入った。そこで彼はすべての問題を認識し、各人が感じたすべての感情を理解することが出来た。そして彼は、言葉が全く解らなかったのに、その劇場にいた皆んなが自分と全く良く似た人達であることを感じた。その後、私も同じような経験を二度もった。一度は、バンクーバーで私が演出した「サウンド・オブ・ミュージック」の旅公演の舞台稽古に、ポポフとモスクワ・サーカスの団員達を招待した時である。ソ連の人達は、劇を意味ありげに中傷したりしないで、出演者達が何をやり遂げたかを知ることに最大の楽しみを得ていた。彼等は舞台上の場面とかかわりを持っていたのである。
しかし私は今、東京で二度目の、そして更に大切な兄弟関係を我々の演劇仲間の中で実証している。私は「南太平洋」の演出を何度も手掛けており、その中にはニューヨーク・シティ・ライト・オペラ・カンパニーの公演も含まれている。しかし、私はこれまでに、此の日本のカンパニーほど才能のあるカンパニーを知らない。私の話す言葉は英語であるけれど(通訳の石村素子さんが日本語に訳す)、その意味は演劇語で理解される。そして私が与えるちょっとした指示や提案はその都度、常にわかってもらえる。そして役者達から私に返ってくるものは、しばしば全く新しいみづみづしい評価である。
東宝株式会社の横山清二常務取締役と小島プロデューサーが、地球の裏側から私を連れて来て七十名の新しい兄弟姉妹達に会い、共に働く機会を与えて下さった。それは私にとって非常に特別な経験であり、私は大きい声で「ありがとう!」と叫びたい。


演出 ジョン・ファンリィ
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by zatoumushi | 2008-02-24 12:35 | ▼プログラム▼