日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼117「オペラ座の怪人」▼

★オペラ座の怪人

@日生劇場

劇団四季 製作

1988年 4月29日〜 9月20日

初演


【掲載内容】

演劇人 浅利慶太のこと / 佐藤朔

劇団四季と浅利慶太君 / 戸板康二

劇団四季三十五周年に贈る言葉 生命よ時を超えて躍動せよ / 辻邦生

ミュージカルの森のなかへ 劇団四季35年の軌跡 / 安倍寧

劇団四季のオペラへの道
『オペラ座の怪人』の出演者を中心に 対談 / 浅利慶太 町田裕

ロイド=ウェバーの最高傑作
            『オペラ座の怪人』をめぐって / 安東伸介


【ロイド=ウェバーの最高傑作『オペラ座の怪人』をめぐって】

(前略)かねてプリンス氏の、ミュージカル演出家としてのカリスマ的令名については聞いていたが、あざみ野の四季ホールでのオーディションの時にはじめて紹介され、その夜、安倍寧君に招かれた晩餐の席で歓談したプリンス氏は、一見、誠に気さくな親しみやすい人であった。
ロンドン、ニューヨーク、それにこの度の東京公演と、三つの舞台を比較してみれば、それぞれの細部には多少の相違があるに違いないが、この作品を、完全にロマンティックな、ラヴ・ストーリーとして演出しようとしたプリンス氏の基本理念は一貫して変わらない。氏は、ミュージカル『オペラ座の怪人』をホラー・ストーリー(恐怖物語)にはしたくない、とくり返した。(中略)
プリンス氏の演出について論ずる資格など、勿論私にはないが、日本語台本の製作者の一人として稽古を見せてもらったので、一言印象を記しておく。感想は様々あるが、最も印象深く感じられたのは、ミュージカルには判然として動かし難い〈型〉があるということであった。何を月並みな、と思われるかも知れぬが、この比較的新しい音楽のジャンルの、一見リアリスティックで自然な演技にも、極めて綿密に計算され工夫された〈型〉があるのを知ったのは、素人の私にとっては驚くべきことであった。
プリンス氏の演出は、文字どおり微に入り細を穿つ懇切なもので、僅かな指先の動かし方にも詳細な指示を厳しく与えた。細部を少しずつ積み重ねながら、徐々に舞台が出来上がって行く過程を眺めているのは、誠に愉快な経験であった。もし、私が台本の作製などに関係せず、ただ稽古場の風景を見学する機会のみを与えられたというのであれば、これほど楽しいことはあるまいとしみじみ思った。(後略)

安東伸介
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by zatoumushi | 2008-04-16 22:30 | ▼プログラム▼