日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼134「ブラッドブラザース」(再演)▼

★ブラッドブラザース

@サンシャイン劇場 他

松竹 製作

1992年10月31日〜12月13日(サンシャイン劇場)
   12月17日〜23日  (中日劇場)

再演


【掲載内容】

ご挨拶 / 永山武臣

作者の言葉 / ウィリー・ラッセル

演出家の言葉 / グレン・ウォルフォード

『ブラッド・ブラザース』の言葉 / 吉田美枝

再演へ出発 / 岩谷時子

リバプール・サウンドで綴る切ない物語
               『ブラッド・ブラザース』 / 萩尾瞳

胸も鼻も詰って…… / 宮本亜門

手作りニットのような愛と慈しみに溢れた
      第一級ミュージカル『ブラッド・ブラザース』/ 佐藤友紀

永遠の少年 柴田恭平 / 長部日出男

国広富之さんのこと / 大山勝美

mamiについて考える二、三の事柄 / 加藤直

水谷くんて妙なヤツ? / 萩本欽一

喜屋武マリー その魅力 / スールン・ホアス

猫とフェードルと美空ひばり 後藤加代 / 渡辺美佐子


【演出家の言葉】

リバプール。『ブラッド・ブラザース』の舞台になり、初演の地でもあるこの街はいつも強く私に働きかけるのです。
三才のとき、汽車から降りて、片手はしっかり母につかまり、片手に大好きな毛糸編みのウサギをつかんで、ライム・ストリートへ踏み出した瞬間を、私ははっきり覚えています。母と私はウースターシャーの田舎から、船員だった父の船が二、三日ドック入りしていたリバプールへやってきたのでした。
大きな、立派なビルがのしかかるように立ち並び、その脇には衰退と貧困の兆候が見えていた街は忘れられません。それからこの街の人々のエネルギーとユーモアも。でもその二つからは強い感情が湧きでているのです、喜びと悲しみの入り混じった感情が。ウィリー・ラッセルの戯曲には、この街の魂が生きているのです。
英国には、リバプールを舞台にしたミュージカル『ブラッド・ブラザース』が日本の観客の心に訴えるなんて、どうしても分からないという人が沢山います。そういう人たちに、私は答えるのです。「日本にも港町はあるし、海に近い生活が呼び起こす様々な感情は分かるのよ。日本にも立派で力強さを感じさせるビルがあるし、リバプールと同じように破壊や苦しみを経験してきているから、そういうものが人間に及ぼす影響も分かるの。日本の歴史は、ぼう大な変化や激動の時代を経験し、回復力を示してきました」と。
でもそれより一歩深く掘り下げて、私は答えるのです。『ブラッド・ブラザース』は私たちがどんなに違うかではなく、どんなに共通点があるかを示している作品だと。
さらに多くの観客に見ていただけるように、松竹が『ブラッド・ブラザース』再演の演出に私を呼んでくださったこと、そして皆さまと一緒にこの作品が描きだす感情の豊さを楽しめることを嬉しく思っています。
喜び、悲しみを感じる力は、世界のあらゆる都市の心、すべての人々の心に深く根をおろしているのです。

グレン・ウォルフォード 演出
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by zatoumushi | 2008-05-24 21:09 | ▼プログラム▼