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“Musical comedy: the most glorious words in the English language.”


by zatoumushi
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▼144「クレイジー・フォー・ユー」▼

★クレイジー・フォー・ユー

@日生劇場

劇団四季 製作

1993年 2月 9日〜 3月28日

初演


【掲載内容】

失われしボーイ・ミーツ・ガールをもとめて / 安倍寧

劇団四季とブロードウェイ・ミュージカル / 小藤田千栄子

ブロードウェイに新鮮なガーシュウィンコーラス / フランク・リッチ
(1992年2月20日付ニューヨーク・タイムズより転載)

クレイジー・フォー・ガーシュウィン / 福原義春

ガーシュイン / 井上ひさし

アメリカが誇る財産 / 坪内嘉雄

『これ以上何をお望み』の出来ばえ
素敵に楽しいガーシュウィン・ミュージカルクレイジー・フォー・ユー』
                           / 馬場啓一

ガーシュウィンと私 / 岩波洋三 川本雄三 村岡裕司 西島雄造
            大橋美加 瀬川昌久 新宮洋

マイク・オクレント / 佐藤友紀

スーザン・ストローマン / 村岡裕司


【劇団四季とブロードウェイ・ミュージカル】

(前略)
『クレイジー・フォー・ユー』は、四季ミュージカルのなかでは、異色とも言える作品である。なぜ異色かと言えば、これまで四季のミュージカルは、それがブロードウェイものであれ、あるいはロンドン・ミュージカルであれ、強烈なテーマを持った作品がほとんどだったからである。それらはシャープに研ぎ澄まされ、端正な舞台作りと共に私たちを魅了してきたのだが、今度の『クレイジー・フォー・ユー』は、はっきり言ってボーイ・ミーツ・ガールの、エンターテイメント一色みたいな作品である。
とは言うものの、音楽はガーシュウィンだし、あふれるほどにあるダンス・ナンバーはタップが中心になる。四季にとってガーシュウィンは初めてだし、タップと言えば『キャッツ』に少しあるものの、こんなにも派手に踏むのは、これもまた初めてである。
こんなふうに初めてづくしの作品なのだが、この娯楽性は、ミュージカルというジャンルの大きな一面であることは確かなのだし、それにガーシュウィンをこなすことは、ブロードウェイ・ミュージカルの基本をこなすことにもなるだろう。
だから『クレイジー・フォー・ユー』の上演は、四季のレパートリーを広げるだけではなく、これをこなしたとき、また新しい四季ミュージカルの魅力を作り出すはずなのである。

小藤田千栄子
by zatoumushi | 2008-05-30 01:08 | ▼プログラム▼