日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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▼263「オクラホマ!」(再演)▼

★オクラホマ!  宝塚歌劇 月・星組合同9月公演
(東宝創立三十五周年記念公演)

@東京宝塚劇場

宝塚歌劇団 製作

1967年 9月 2日〜26日

再演


【掲載内容】

御挨拶 / 菊田一夫

華麗なる冒険 / 森岩雄
        (初演プログラムから再録)

『オクラホマ!』の成功おめでとう! / 野口久光

『オクラホマ!』上演に当たって / 内山信愛

『オクラホマ!』雑感 / 本地盈輝

デ・ラップ女史とオーディション


【御挨拶】

宝塚歌劇団が、本物のミュージカル『オクラホマ!』を上演するということ。これは、まことに新鮮味のある一面かなりの冒険でもあると思います。しかし冒険なきところに新鮮味はなく、向上はないとしたならば、これは、やはり伝統ある宝塚の歴史にある一つの里程表を築く素晴らしい企画だと思います。
これは一九四三年三月三十一日初日でセント・ジェームズ劇場で初演され、それ以来何年間という、日本では夢にも考えられないようなロング・ラン(連続長期公演)を打ったミュージカルです。(日本ではよく、旅回りとか、何ヶ月間かの間をおいて公演したものを、外国流にロングランなどと誇大に宣伝しますが、実際は、期間をあけずに公演を続けることがロングラン…それだけ客が続いてき、満員をつづけた、という意味なのです)初演以来のスタッフは、プログラムでお読みになれば判ると思いますが、脚本、作詞のオスカー・ハマースタイン2世と、作曲のリチャード・ロジャースは、この作品以外にも多くのミュージカルコンビとなり数々の傑作が残されています。脚本家と作曲家の結びつきの大切さはこれで判るのですが、この『オクラホマ!』のなかにもそれは随所に見られます。
宝塚で上演されるにあたっては、かなり激しいオーディションが行われたということですが、これは外国でなら当然のこと。外国の俳優はすべてがフリー(無所属)です。その時その時の公演の脚本にしたがい、その脚本の要求している役に適した役者がさがされる。上は大スターから下は大部屋の端にいたるまでが、その役に適するか適しないか、適するとしたらどの程度演りこなせるのかオーディション(試験)をうけて、合格した役者だけが採用されるのです。だから役者は、初日があいてのちの出演中も、その役を一層うまくやるために訓練所に通い、遊んでいる役者も、いつ、どんな役のオーディションがあっても、合格するだけの力量をつけようとしてレッスンを続ける。日本の舞台と外国の迫力の差はそこから生まれるのです。
こんどの【オクラホマ!】は、はっきり云って、きわめて宝塚向きであるとはいえません。しかし、宝塚歌劇が男役の人気によって多くのファンを集め、大勢の人々の支持をうけているのだとしたら、この作品を選んだことに、まちがいないのだと云えましょう

昭和42年 7月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2008-11-30 13:06 | ▼プログラム▼