日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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2007年 10月 03日 ( 2 )

★ミュージカル

南川貞治 著

朝日出版社 刊

1973年 3月15日 発行

164p

\650


【目次】

ミュージカルの幕あき

十八、十九世紀の音楽劇

ミュージカル・メッセージの提起

ビクター・ハーバートの登場と、華やかなオペレッタ時代

ジェローム・カーンの台頭

アーヴィング・バーリンのヒューマニズム

ジョージ・ガーシュインの活躍

コール・ポーターと、リチャード・ロジャースの台頭

戦時下のミュージカル

戦後のミュージカル

ゴールデン・エージ、一九五十年代のミュージカル

六十年代のミュージカルの流れ

七十年代ミュージカルの展望

ミュージカル名作への招待

写真によるミュージカルの歴史

ミュージカル年譜

ミュージカル・レコード目録


【はじめに】

ミュージカルは、一つのプロット(筋)を中心に、音楽と舞踊、そして装置、照明を含む舞台効果など、すべてが一体となる総合舞台芸術である。そして、ショウ形式の舞台と、ドラマチックな要素の濃い音楽劇の双方を含む。ミュージカルという言葉は、ミュージカル・シアター、またはミュージカル・プロダクションのもとにつくられたミュージカル・コメディ、あるいは、ミュージカル・プレイを指す。ご承知のごとく、この語は形容詞であるが、今日では下を略して名詞として用いられ、ミュージカルという語に統一されている。現代のミュージカルに達するまで、古くはイギリス製のバラード・オペラ、コミック・オペラ、ウィーンのオペレッタ、フランスのオペラブッフォ等の音楽劇にファルス・コメディ(笑劇)のエッセンスをとり入れ、加えてパントマイム・ミンストレルから派生したボードヴィル(音楽やダンス入りの軽演芸)、バーレスク(元来は時事諷刺が主眼だが、一時期セクシーなショウに変わる)エクストラバガンザ(狂想的音楽劇)、レヴュー(時事色の濃い諷刺ショウ)等の形態に、近来は、とくにシリアス・ドラマ(いわゆる新劇)に近づき、ドラマトゥルギーに重点をおいた作品が多くなっている。例えば『南太平洋』『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』そして近作の『屋根の上のヴァイオリン弾き』『キャバレエ』『ヘア』、そしてラブロックの『ミサ』など、いずれも人間性、社会性、時代性を鋭く反映し、メッセージという呼称をもつミュージカル独特の命題を掲げている。ステージから客席へのアッピール、つまりメッセージの提起こそ、現代のミュージカルの最も重要な要素となるものだ。


南川貞治
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by zatoumushi | 2007-10-03 18:37 | ■和書■
★ミュージカル入門

野口久光*7 編
藤井肇*1 双葉十三郎*2 黒木達也*3 寺山修司*4 井原高忠*5 柳生純麿*6

荒地出版 刊

1963年 2月10日 発行

254p

\400


【目次】

1 ミュージカルとは何か *1

2 ミュージカルの歴史 *2

3 戦後ミュージカル映画ベスト10 *7

4 ミュージカルの作家たち *3

5 アラカルト
   日本のミュージカル *4
   TVの「ミュージカル」について *5
   ミュージカルの名盤ベスト30 *6

6 資料
   ブロードウェイ・ミュージカルのスターたち *6
   ミュージカル映画のスターたち *3
   ブロードウェイ・ミュージカル一覧 *6
   戦後ミュージカル映画一覧 *6


【あとがき】

近頃「ミュージカル」という言葉が、ひんぱんに聞かれるようになった。なかには「今年はミュージカル・ブームの年だ」という人さえあって、
ミュージカルへの関心は、ますます高まっている。
映画では、例の「ウエスト・サイド物語」が空前のヒットとなり、一般の関心を呼ぶ一方、菊田一夫氏を中心とする東宝ミュージカル、コマ・ミュージカルのほか、労音ミュージカル、TVミュージカルなど、舞台の方も積極的に開拓が進められているようだ。
このような折りに、ぜひミュージカルの入門書のようなものがあればと、その必要を感じていたが、幸いにも荒地出版のすすめがあって、このような入門書にふさわしいものを編集してみたわけである。
いうまでもなく、ミュージカルはブロードウェイのステージからはじまり、次第に映画・テレビとひろがって行った。したがって、本書は、あくまでも、アメリカのブロードウェイ・ミュージカルが中心になっている。
なにしろ、このような試みははじめてのことなので、資料も十分でなく、いろいろ苦心したが、それなりに、入門書としての役割は十分に果たし得ると思う。ミュージカルを愛好する読者諸子の、ほんの手引きにでもなれば、編者としても喜びにたえない。

最後に、寄稿を快諾してくださった諸先生と、このような出版の機会を与えてくださった荒地出版社に、深甚の謝意を表したい。


昭和三八年一月十五日 編者
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by zatoumushi | 2007-10-03 15:14 | ■和書■