日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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2007年 10月 16日 ( 4 )

★オリバー!
(日英親善国際公演)

@帝国劇場

ドナルド・オルベリー(ドンマー・プロダクション)&東宝 製作

1968年 5月 5日〜 7月20日

来日公演


【掲載内容】

御挨拶 / 松岡辰郎

メッセージ / サー・ジョン・ピルチャー

“オリバー!”公演に際して / 菊田一夫

「オリバー!」をつくる人々 / 牛窪成弘

ロンドンの「オリバー!」 / 進藤慎吾

ブロードウェイで見た「オリバー!」 / 河上英一

ブルー・セレストに映えるアンサンブルの味
      「オリバー!」ブロードウェイ公演をみて / 草笛光子

少年オリバーの生きた社会
          原作オリヴァ・トウィストの背景 / 中川龍一


【“オリバー!”公演に際して】

古き帝国劇場の、その建物が取りこわされ、ここに新しき帝国劇場が建てられますとき、ここの舞台では何をやるべきか、と、我々は考えたことでございました。
劇場が新しく建つとき、まず我々が考えねばならぬことは、どんな形の劇場を建てるかではなく、その舞台で何をやるべきか……それが先決問題だからであります。
帝国劇場では年中いつでも、世界の一流の演劇が公演されていなくてはならない。外国の一流の俳優も呼んできて世界のどこで公演を行っても恥ずかしくない演目をやらなくてはならない。それが、まず方針として決まったのでございました。
“オリバー!”はディッケンズの原作を実にたくみに脚色したミュージカルでございます。ロンドンのドンマー・プロダクションの代表者ドナルド・オルベリー氏の製作によるもので、好評により続演に続演を重ね“マイ・フェア・レディ”の年間の長期公演記録を遂に破り、いまなお公演は続けられております。
私がロンドンで、このミュージカルをはじめて見たのは約3年前のことでありますが、その頃から、この“オリバー!”の出演者全員来日の交渉はつづけられ、その交渉を成功させるために、私は、何班かに別れて公演を行っている“オリバー!”を観るために、ロンドン、マンチェスター、テルアビブなどと世界の半ばを廻る羽目におちいりましたが、その努力の甲斐があってか、いま此の帝劇の舞台に展開されている“オリバー!”はロンドンに於ける初演当初からの俳優、何年間かの間に一つの役に扮した女優の中でのよりよき人、態々ニューヨークでオーディションを行って採用した少年……最高の配役であります。
一年に一度は外国のよい舞台を移して咲かせたいという念願は、まず果たされた訳でございます。ごゆっくりと最高のミュージカル“オリバー!”をおたのしみ下さいませ。


昭和43年 5月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2007-10-16 22:43 | ▼プログラム▼
★屋根の上のヴァイオリン弾き
(東宝創立三十五周年記念 東宝ミュージカル特別公演)

@帝国劇場

東宝 製作

1967年 9月 6日〜10月29日

初演


【掲載内容】

御挨拶 / 菊田一夫

“屋根の上のヴァイオリン弾き”
         日本公演に際して / ジェローム・ロビンス

フィドラー・オン・ザ・ルーフ / 盛田昭夫

ロビンスと「フィドラー・オン・ザ・ルーフ」 / 岡野弁

現代ユダヤの東欧的背景 / 小林正之

モントリオール〜ニューヨーク / 山本柴朗


【御挨拶】

新秋九月から十月にかけての帝劇公演。出し物はいま欧米各国で大きな話題となっておりますミュージカル「屋根の上のヴァイオリン弾き」であります。
1964年秋、ブロードウェイのインペリアルで初演されたこの作品は、その後、劇場がマジェスティックに変わったりしましたが、今なお長期続演中。ロンドンやその他の各都市でも、それぞれの国の俳優たちによって、別組上演がなされているヒット・ミュージカルであります。
内容はかつて自分たちの国というものを持たなかったイスラエルの移民一家が、旧帝政ロシアの土地から、部落ごと追い立てられて行く哀話。併し、彼らはその悲運に、泣かないで笑います。哀しすぎるから泣かないで自分も笑い、ひとを笑わせるのでありましょう。
私もニューヨークで、この舞台を見たときは、アメリカ人の観客と共に……こちらはろくに言葉も判らないのに、笑い転げ、そして最後には声をあげて泣き出してしまいました。イスラエルの首都テルアビブで、この舞台をみた時も同様です。イスラエルの観客は自分たちと同じ民族の親子関係や因習などの滑稽さにひたすら笑いころげ、そして最後にはキュッと口を結んで目をしばたいておりました。私が、この作品を、完全に日本語で歌い、且つ演じられる舞台にかけてみたいと思い始めたのは、その時以来ですが、ここにその願望が果たされたのは、大きな喜びであります。
帝劇では森繁久彌君を初め、越路吹雪、市川染五郎そのほか、ごらんのような適役、打ってつけの人々によって、日本版の製作が進行いたしました。稽古にあたっては、ブロードウェイからサミー・ベイス氏―この作品のオリジナル版の演出、振付者ジェローム・ロビンス氏の高弟である方―が来日して、きびしい稽古に立ち会って下さったのも、もう一つの喜びといえます。きっと、今度の帝劇版は、欧米のいかなる別組公演にも劣らない、光彩ある成果が上がるであろうことを信じて疑いません。
御観劇の皆さま、何卒、今日は帝劇の椅子に深々とお腰かけになって、この比類ないミュージカルに笑い、泣き、そしてしみじみと人生哀歓の感動をお味わい下さいまし。


昭和42年 9月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2007-10-16 19:27 | ▼プログラム▼
★オクラホマ!  宝塚歌劇 月・星組合同7月公演

@宝塚大劇場

宝塚歌劇団 製作

1967年 7月 1日〜30日

初演


【掲載内容】

御挨拶 / 内山信愛

華麗なる冒険 / 森岩雄

『オクラホマ!』に贈る / 菊田一夫

デ・ラップ女史を迎えた歴史的な公演の成功を! / 野口久光

ブロードウェイ・ミュージカルの流れ / 内海重典

デ・ラップ女史と共に / 川井秀幸


【御挨拶】

宝塚歌劇団では、数年ほど前からアメリカ・ブロードウェイのヒット・ミュージカルを上演したいと計画しておりましたが、女性ばかりの劇団であることや、ロイヤルティの問題などで現実の運びに至りませんでした。
ところが、昨年秋、当団嘱託の大滝愛子先生が渡米した折、デ・ラップさんに会って宝塚の意向を伝えましたところ、話が急速に進んで、『オクラホマ!』の権利一切を委任されているライン・ハイマー法律事務所と契約を結び、ここに『オクラホマ!』を宝塚で上演することになった次第です。
演出・振付はアグネス・デ・ミール女史ですが、彼女は高令であるため、デ・ミール女史の高弟で、二十年も『オクラホマ!』の振付の仕事をしてこられた、ジェムジー・デ・ラップさんを宝塚に招いて指導して頂くことになったわけです。一部には、西部の荒くれ男のドラマを女性ばかりの宝塚が演ずるのは無理ではないかとおっしゃる方もありますが、ご存知の通り、『オクラホマ!』は新しいブロードウェイ・ミュージカルの原型ともいうべき傑作ですし、デ・ラップさんが演出・振付を直接担当して下さることも宝塚にとって大いに勉強になりますので、これが成功すれば、今後もあちらのミュージカルをどしどし取りあげていくつもりです。
これからも、より一層のご支援をお願いします。

宝塚歌劇団理事長
内山信愛
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by zatoumushi | 2007-10-16 16:58 | ▼プログラム▼
★ファンタスティックス ―愛についての寓話―
(東宝ミュージカル特別公演)

@芸術座

東宝 製作

1967年 7月 1日〜30日

初演


【掲載内容】

御挨拶 / 菊田一夫

オーディションと「ファンタスティックス」 / 杉山誠

オフ・ブロードウェイ / 伊藤寿二

栗原義信への期待 / 大沼正

「ロマネスク」から「ファンタスティックス」へ / 高橋博


【御挨拶】

今回のミュージカル公演は、オーディション・システムをとっております。と、申しましても、なじみのない言葉でございますので、ちょっと御説明申し上げます。
これは外国では普通とされている公演製作の方法で……つまり脚本が出きあがり、その脚本に登場する人物を……多勢の出演希望役者、ならびに、こちらからも出て貰いたいと思っている役者に呼びかけて……その登場人物に扮するにふさわしい役者であるか、どうかを……台本の歌を歌わせ、踊らせ、セリフを喋らせて、試験を受けさせて、そして配役を決める……という製作方法なのでございます。
外国では、日本のように、どこかの演劇会社の専属役者などというものがなく、すべての役者がフリーです。だから月給を貰って、遊んでいても食える、などという生活はないわけです。スターはともかくとして、そうでない役者は、オーディションを受けて、何かの作品に出してもらえない限り年中失業していなくてはなりません。オーディションがどこかであるときくと必死になって集まって参ります。採用された後、舞台の幕が開いたのちも、その役から下ろされたり、役者を替えられたりしないために、彼自身の役をよりよく立派にするための訓練に(学校があります)通ったりします。
さて、此の日本では最初のオーディション・システムによる配役により、どんなミュージカルができあがるか……ニューヨークでは、此のミュージカル、初演以来すでに8年間も連続公演をつづけております。
日本では、どうでしょうか、日本の芝居がよくなるための、この公演が成功をすることを祈っております。


昭和42年 7月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
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by zatoumushi | 2007-10-16 13:33 | ▼プログラム▼