日本のミュージカルのために。。。


by zatoumushi
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★クレイジー・フォー・ユー

@日生劇場

劇団四季 製作

1993年12月 6日〜1994年 3月29日

再演


【掲載内容】

ジョージとアイラ
  ガーシュウィン兄弟の思い出 1993 / マイケル・ストランスキー

『ジョージ(クレイジー・フォー・ユー)ガーシュウィン』/ 馬場啓一

劇団四季とブロードウェイ・ミュージカル / 小藤田千栄子
                  (初演プログラムから追記再録)

ブロードウェイに新鮮なガーシュウィンコーラス / フランク・リッチ
(1992年2月20日付ニューヨーク・タイムズより転載/再録)

「そして、突然プロデューサーに」
ブロードウェイ版プロデューサー ロジャー・ホーチョウ氏に聞く

アメリカン・ミュージカルの復活と
            『クレイジー・フォー・ユー』 / 有吉玉青

ニューヨークは君達を忘れない
            ニューヨークの秋、一九九二年 / 松田宏一


【劇団四季とブロードウェイ・ミュージカル】

(前略)
こんなふうに、いくつもの期待と、多くの挑戦を内蔵しながら1993年2月、四季の『クレイジー・フォー・ユー』は開幕した。(中略)
普通に考えれば『クレイジー・フォー・ユー』は、四季向きの作品ではなかったはずである。それは『アプローズ』に始まった四季ミュージカルのレパートリーを見れば、すぐに分かることである。よくぞここまでと思えるほどに、テーマ性を打ち出した作品て統一され、それがまた私たちファンにとっては大きな魅力でもあったのだが、こんどはテーマ性よりも楽しさを全面に出したものであり、ブロードウェイの伝統のひとつであるミュージカル・コメディへの挑戦であった。それは意外とも言える作品選択ではあったが、いまの四季なら、これが出来ると確信した企画の決定に感嘆してしまったのである。(中略)
四季にとっても『クレイジー・フォー・ユー』の成功は、今後にまた新たな道を拓くことになった。それは豊かな娯楽性を合わせ持った、さらなる演劇の実りのはずである。

小藤田千栄子
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by zatoumushi | 2008-05-31 20:57 | ▼プログラム▼
★クレイジー・フォー・ユー

@日生劇場

劇団四季 製作

1993年 2月 9日〜 3月28日

初演


【掲載内容】

失われしボーイ・ミーツ・ガールをもとめて / 安倍寧

劇団四季とブロードウェイ・ミュージカル / 小藤田千栄子

ブロードウェイに新鮮なガーシュウィンコーラス / フランク・リッチ
(1992年2月20日付ニューヨーク・タイムズより転載)

クレイジー・フォー・ガーシュウィン / 福原義春

ガーシュイン / 井上ひさし

アメリカが誇る財産 / 坪内嘉雄

『これ以上何をお望み』の出来ばえ
素敵に楽しいガーシュウィン・ミュージカルクレイジー・フォー・ユー』
                           / 馬場啓一

ガーシュウィンと私 / 岩波洋三 川本雄三 村岡裕司 西島雄造
            大橋美加 瀬川昌久 新宮洋

マイク・オクレント / 佐藤友紀

スーザン・ストローマン / 村岡裕司


【劇団四季とブロードウェイ・ミュージカル】

(前略)
『クレイジー・フォー・ユー』は、四季ミュージカルのなかでは、異色とも言える作品である。なぜ異色かと言えば、これまで四季のミュージカルは、それがブロードウェイものであれ、あるいはロンドン・ミュージカルであれ、強烈なテーマを持った作品がほとんどだったからである。それらはシャープに研ぎ澄まされ、端正な舞台作りと共に私たちを魅了してきたのだが、今度の『クレイジー・フォー・ユー』は、はっきり言ってボーイ・ミーツ・ガールの、エンターテイメント一色みたいな作品である。
とは言うものの、音楽はガーシュウィンだし、あふれるほどにあるダンス・ナンバーはタップが中心になる。四季にとってガーシュウィンは初めてだし、タップと言えば『キャッツ』に少しあるものの、こんなにも派手に踏むのは、これもまた初めてである。
こんなふうに初めてづくしの作品なのだが、この娯楽性は、ミュージカルというジャンルの大きな一面であることは確かなのだし、それにガーシュウィンをこなすことは、ブロードウェイ・ミュージカルの基本をこなすことにもなるだろう。
だから『クレイジー・フォー・ユー』の上演は、四季のレパートリーを広げるだけではなく、これをこなしたとき、また新しい四季ミュージカルの魅力を作り出すはずなのである。

小藤田千栄子
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by zatoumushi | 2008-05-30 01:08 | ▼プログラム▼
★5時の恋人 ザ・ファイブ・オクロック・ガール

@青山劇場

東宝 製作

1992年11月 2日〜25日

初演


【掲載内容】

ドタバタもまた哀し / 加藤直

むかし、加藤直は役者であった / 斎藤晴彦

少女はなぜ太るか / 野田秀樹

ジャズ・エイジのニューヨーク / 海野弘

『5時の恋人』誕生の周辺
      一九二○年代のブロードウェイミュージカル / 風早美樹

装置について / 島川とおる

「5時の恋人」の衣裳 / 岸井克己

スナップ&ルポ 稽古場訪問記 / 千野幸一


【『5時の恋人』誕生の周辺】

(前略)
さて『5時の恋人』のブロードウェイ初演は今から六十二年前のことである。初日は一九二七年十月二十七日、劇場は終戦の年に取壊された四十四丁目劇場、二百七十八回の続演を記録した。当時としてはヒット作と云える回数であり、この年初日を明けた夥しい数のミュージカル、何と五十作!の中で、評論家D・オゥエンがその著「アメリカン・ミュージカル・シアター」の中でベスト・テンの一つにあげている。(中略)
この盛況は恐らく当時の、永遠に続くと信じられていたアメリカ経済の繁栄を背景にしてのことだろう。ブロードウェイの劇場の新開場は、現存のものに限っても、二○年代に十六あり、中で二十七年は五劇場と一番多いのである。
然し二○年代の終わり近く世界大不況が始まる。製作者も渦に巻かれ、次の十年間劇場の新設は皆無となった。同時に映画がトーキー時代を迎えて次々と音楽映画、レヴュー映画を作って、生活に余裕のなくなった舞台ミュージカル・ゴアーを低料金のスクリーンにひきつけ、フレッド・アステアを始めとする俳優たち、振付師バークリィ等のスタッフをハリウッドに連れ去った。
カーンやガーシュイン、バーリン、ロジャース、主要なミュージカル作曲家も映画に比重をかけるようになった。例えば二○年代六本のミュージカルを書いたバーリンは三○年代には三本に過ぎず、ロジャースも三十一年始めから四年間ハリウッドの仕事だけであった。

風早美樹
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by zatoumushi | 2008-05-29 23:24 | ▼プログラム▼
★シティ・オブ・エンジェルズ

@日生劇場

松竹 製作

1992年10月 5日〜28日

再演


【掲載内容】

松竹株式会社会長 / 永山武臣
(初演プログラムから再録)

音楽 / サイ・コールマン
(初演プログラムから再録)

「映画制作の実話」シティ・オブ・エンジェルズ
劇作家ラリー・ゲルバートが私達に贈る内幕物
        ミュージカルの中の劇中映画 / ラリー・ゲルバート
                    (初演プログラムから再録)

演出のスティーヴン・ズワイバウムに聞く
「ミュージカルと映画の素敵な出会い」/ 小藤田千栄子
                    (初演プログラムから再録)

「ヘイ、シャープ!の掛け声が聞きたい」
原信夫(音楽監督)インタビュー / 佐山一郎
                    (初演プログラムから再録)

映画VS演劇プロデューサー対談
「根底には"愛"今様プロデューサーの在り方」/ 奥山和由 荒牧大四郎
                    (初演プログラムから再録)

「ハリウッド黄金時代、もう一つの顔」
ヘッダ・ホッパーとルエラ・パーソンズの
            ゴシップ・コラムより / SILVIO PIERSANTI

「作品中に仄見える1940年代の名作と実在モデルたち」
スタインはハードボイルド私立探偵物の定型を描いている / 筈見有弘
                    (初演プログラムから再録)

「ブロードウェイ神話は永遠に不滅か」
単純だけれど、明快で健全なアメリカの精神が息づく場所 / 川口智子
                    (初演プログラムから再録)

「僕がギャビーとボビーの一人二役に注目する理由」
シティ・オブ・エンジェルズの作者は、
     ハードボイルドという一度死滅したジャンルを
          現代的にリメイクしようとしている / 生井英考
                    (初演プログラムから再録)

「今昔 シティ・オブ・エンジェルズ 物語」
金ぴかの孤独を抱えて羽ばたいている天使たちの住む町 / 福田みずほ
                    (初演プログラムから再録)


【音楽】

ブロードウェイ・ミュージカル「シティ・オブ・エンジェルズ」を作り上げる際に最も感動的で、やり甲斐のあった部分は、このショーの全体の創造的要素を一まとめにする作業でした。我々は、一つの目的を持っていました。即ち、ユニークな作品を創作することだったのです。ラリー・ゲルバートのウィットに富んだ研ぎすまされた脚本から、テヴィット・ジッペルの機知に富む歌詞、マイケル・ブレイクモアの創意に富む演出、ロビン・ワグナーの装置、フロレンス・クロッツの40年代のコスチューム、ポール・ギャロのムーディーな照明に至るまでの、すべての要素が一つに集合されたのです。私自身のジャズ経歴、つまりクラブ演奏、コンサート及びレコーディングの経験を生かして、私は常に普段のブロードウェイ風のスウィングとは違った本当のジャズ感覚を持つスコア(作品)を書きたいと希望してきました。我々は大がかりなコーラス(合唱隊)を持っていなかったので、華々しいものかは40年代の背景音楽に至る様々なボーカル・サウンドを創るためのカルテットも使用しました。さらに我々は、ジャズのスウィング感をよく理解した、ハートビートを感じさせる演奏を必要としました。皆さんにも是非そのハートビートを満喫して頂きたいと思います。

サイ・コールマン
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by zatoumushi | 2008-05-28 20:55 | ▼プログラム▼
★シティ・オブ・エンジェルズ

@京都南座

松竹 製作

1992年 9月 2日〜27日

初演


【掲載内容】

松竹株式会社会長 / 永山武臣

音楽 / サイ・コールマン

「映画制作の実話」シティ・オブ・エンジェルズ
劇作家ラリー・ゲルバートが私達に贈る内幕物
        ミュージカルの中の劇中映画 / ラリー・ゲルバート

演出のスティーヴン・ズワイバウムに聞く
「ミュージカルと映画の素敵な出会い」/ 小藤田千栄子

「ヘイ、シャープ!の掛け声が聞きたい」
原信夫(音楽監督)インタビュー / 佐山一郎

「作品中に仄見える1940年代の名作と実在モデルたち」
スタインはハードボイルド私立探偵物の定型を描いている / 筈見有弘

「ブロードウェイ神話は永遠に不滅か」
単純だけれど、明快で健全なアメリカの精神が息づく場所 / 川口智子

「僕がギャビーとボビーの一人二役に注目する理由」
シティ・オブ・エンジェルズの作者は、
     ハードボイルドという一度死滅したジャンルを
          現代的にリメイクしようとしている / 生井英考

「今昔 シティ・オブ・エンジェルズ 物語」
金ぴかの孤独を抱えて羽ばたいている天使たちの住む町 / 福田みずほ

映画VS演劇プロデューサー対談
「根底には"愛"今様プロデューサーの在り方」/ 奥山和由 荒牧大四郎


【松竹株式会社会長】

「シティ・オブ・エンジェルズ」は1989年12月ブロードウェイのヴァージニア劇場で幕を開け、久々にアメリカらしいミュージカルとして好評を博し、翌90年のトニー賞では、昨年新橋演舞場、南座等で上演致しました「グランド・ホテル」と競い合った結果、最優秀ミュージカル賞をはじめ6部門で受賞するという快挙を演じました。「トッツィー」のラリー・ゲルバートの脚本はウィットに富み、「スウィート・チャリティー」のサイ・コールマンの曲は1940年代のハリウッドの華やかさをジャズのメロディーに描き出し、ロビン・ワグナーの装置は、現実をカラーで、映画の中の世界をモノクロで表現し、それぞれトニーのに輝きました。
オリジナル・スタッフとして参加されていたスティーブン・ズワイバウム氏を演出として今回ニューヨークから招き、日本のスタッフとの共同作業により、本場ブロードウェイを凌ぐ「シティ・オブ・エンジェルズ」を御覧にいれることができると存じます。
ドラマに歌に大活躍の中村雅俊さんが主役の私立探偵ストーンを演じ、作家スタインに桑名正博さん、謎の女性アローラに麻実れいさん、作家ギャビーに久野綾希子さん、さらに尾藤イサオさん、高畑淳子さん、楊淑美さんという、ミュージカルの実力者の共演陣が揃いました。原信夫とシャープス&フラッツの演奏も話題のミュージカル「シティ・オブ・エンジェルズ」は、皆様のご期待に添うことと存じております。
新装なりました南座と、日生劇場の二カ月のロングラン公演で、ブロードウェイ・ミュージカルの真髄をお楽しみ下さい。
本日はご来場いただきまして誠にありがとうございました。

永山武臣
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by zatoumushi | 2008-05-27 23:25 | ▼プログラム▼
★コレット・コラージュ コレットをめぐる二つのミュージカル

@シアターVアカサカ

シアターVアカサカ 製作

1993年10月20日〜11月 7日

再演


【掲載内容】

幕の開く前に / 勝田安彦(初演プログラムから再録)

コラージュを collage する / 柳沢孝彦

小説家コレット / 横川晶子

日本でも人気のオフ・ブロードウェイ・ミュージカル / 小藤田千栄子


【日本でも人気のオフ・ブロードウェイ・ミュージカル】

(前略)
勝田さんが演出したのは「フィレモン」「ジェニーの肖像」のほかに、「血とバラ」「ラヴ」「ゲーム・オブ・ラヴ」「コレット・コラージュ」と並び、日本の演出家の中では、最も多くオフのミュージカルを手がけている方である。
だからお目にかかると、ついつい「あなたはオフ好みねえ」などと言ってしまうのだが、すごいと思うのは、有名なオフの作品を手がけているのではなく、勝田さんが演出することによって、作品そのものを有名にしてしまうことである。
なかでも際立っているのは「フィレモン」「コレット・コラージュ」などのトム・ジョーンズとハーヴェイ・シュミットのコンビ作およびトム・ジョーンズのみの「ゲーム・オブ・ラヴ」(音楽はオッフェンバック)で、日本に紹介しただけでなく、原作者たちと直接にコンタクトすることによって、日本ならではの舞台を作っていることである。この名コンビが大いに喜んでいるのは当然でもあろう。

小藤田千栄子
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by zatoumushi | 2008-05-26 22:49 | ▼プログラム▼
★コレット・コラージュ コレットをめぐる二つのミュージカル

@シアターVアカサカ

勝田演劇事務所 製作

1992年 9月11日〜20日

初演


【掲載内容】

幕の開く前に / 勝田安彦

トム・ジョーンズ作品の魅力 / 小田切一雄


【幕の開く前に】

(前略)
コレットの生涯をミュージカル化しようというアイディアは、すでに20代の頃からトム・ジョーンズの頭の中にあった。けれど、具体的なきっかけとなったのは1970年に当時ジョーンズ夫人であったエレノア・ジョーンズが『コレット』と題する芝居を書き、ゾー・コールドウェル主演でオフ・ブロードウェイで上演された際、ジョーンズとシュミットが歌を三曲と伴奏音楽を提供したことである。この音楽付き芝居から一歩踏み出し、彼ら自身のミュージカルを創ろうと決意した二人が数年の歳月をかけて一先ず完成させたのがミュージカル『コレット』である。(中略)
同公演は、結局ブロードウェイから遥か離れたデンバーで打ち切られ、150万ドルの赤字を残して幕を閉じた。繊細なタッチを必要とする作品とプロデューサーの狙った方向との間に、あまりに大きなズレがあったと言うべきだろう。
これを苦い教訓に、小劇場向きミュージカルに書き直し、題名も『コレット・コラージュ』と改めて、装いも新たにオフ・ブロードウェイのヨーク劇場で上演されたのが翌'83年。今度は好評をもって迎えられたものの、ジョーンズとシュミットはまだ満足せず、さらに手を加えて8年後の昨'91年、やはりオフのセント・ピータース・チャーチ劇場で作者自らの演出により期限付きの公演を行った。
今回の日本初演にあたっては、この時の上演台本をその後またもや推敲したものを使用している。但し、33年のロングランに突入した『ファンタスティックス』でさえまだ練り直したいと言うジョーンズ氏たちのことである。これを決定稿と呼ぶのは恐らくまだ少し気が早過ぎよう。

勝田安彦
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by zatoumushi | 2008-05-26 22:26 | ▼プログラム▼
★ミス・サイゴン

@帝国劇場

東宝 製作

2004年 8月10日〜  14日(プレビュー)
    8月15日〜11月23日(本公演)

再演


【掲載内容】

Greeting / キャメロン・マッキントッシュ

サイゴンへの旅 / キャメロン・マッキントッシュ
          (初演プログラムから再録)

Greeting / アラン・ブーブリル
       クロード=ミッシェル・シェーンベルグ
       ニコラス・ハイトナー
       フレッド・ハンソン

『ミス・サイゴン』上演史

サイゴンに命を吹き込んだ、「振付」「音」「光」
   (ブロードウェイ公演プログラムより翻訳転載)

サイゴン最後の日 / 中田耕治

『ミス・サイゴン』、音楽の魅力 / 山口秀也

クロード=ミッシェル・シェーンベルク氏との旅

『ミス・サイゴン』の誕生とキャメロン / 信子アルベリー

『ミス・サイゴン』日本初演のころ / 扇田昭彦

プロダクションノート

稽古場トーク その1 / 笹本玲奈 知念里奈 新妻聖子 松たか子
             フレッド・ハンソン ジョディ・モチア

稽古場トーク その2 / フレッド・ハンソン ジョディ・モチア
             ポール・レイマン


【Greeting】

初演から15年、『ミス・サイゴン』はよりいっそう現代性を帯びてきています。
『ミス・サイゴン』はパワフルなミュージカル・ドラマで、そのストーリーは、残念ながら今日も新聞をにぎわす世界のニュースといまだに共通するところがあります。アランとクロード=ミッシェルの素晴らしい楽曲はますます豊かさを増して耳に届くのです。初演と同じ形のオリジナルを、東宝が帝国劇場で上演してくださることを、とても嬉しく思っております。おそらく全世界の中でこの形でのプロダクションをご覧いただける最後の機会となるでしょう。
本公演が複数組キャストの素晴らしいカンパニーにより、輝かしい帝国劇場の舞台で上演されること、また、日本の観客の皆様が再び、この比類なきアジアのラブストーリーに触れていただけることに、私は胸が高鳴る気持ちでおります。

キャメロン・マッキントッシュ
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by zatoumushi | 2008-05-26 21:22 | ▼プログラム▼
★ミス・サイゴン

@帝国劇場

東宝 製作

1992年 4月23日〜 5月 4日   (プレビュー)
    5月 5日〜1993年 9月12日(本公演)

初演


【掲載内容】

GREETINGS / 松岡功 住田正二

サイゴンへの旅 / キャメロン・マッキントッシュ

究極の犠牲 / クロード=ミッシェル・シェーンベルグ

マダムクリサンセマムからミス・サイゴンへ / アラン・ブーブリル

新しいものを目指して / ニコラス・ハイトナー

『ミス・サイゴン』現実と虚構 / 倉橋健

1992年 僕は何を発見するのだろう / 秋元康

虹色の風が吹く / 西島雄造

ロンドン→ニューヨーク→東京
          『ミス・サイゴン』海外評判記 / 小藤田千栄子

ミュージカル時代の開拓者 東宝の舞台から / 宮下展夫

日本版『ミス・サイゴン』の誕生まで
          成果あったミス・サイゴン・スクール / 萩尾瞳


【GREETINGS】

本日はようこそお運びいただきまして、まことにありがとうございます。
さて、たいへんお待たせ申し上げあげました。いよいよ世紀のミュージカル『ミス・サイゴン』の開幕でございます。
この超大作ミュージカルは、キャメロン・マッキントッシュ氏をはじめとする、あの『レ・ミゼラブル』のスタッフ達が、心をこめて創りあげた人間の“究極の愛”の姿を詩う名舞台でございます。
キャストは15,087名の中から、厳しいオーディションを経て選ばれた58名が熱演いたします。
「これこそ歴史に残るミュージカル」との賛辞もございますように、文字通り21世紀の扉を開く歴史的ミュージカルと申せましょう。
今や東京はロンドン、ニューヨークに並ぶ一大演劇都市となりました。
「心をこめた夢創り」に邁進する東宝は、この大作ミュージカルを日本最初のロングラン形式により興行いたします。なにとぞ熱い御支援のほど、お願い申し上げます。
この度は、東日本旅客鉄道株式会社、住田社長様の心強い御指導と、同社の皆々様の御心あふれる御支援を賜りました。
心より厚くお礼申しあげる次第でございます。
21世紀を間近にひかえ、私共東宝は、今いちど創業の初心に還り、お客様方の厳しい御観賞に耐え得る文化の創造につとめ、微力ながら、国境をこえて世界の国の人々との友好親善のため、努力を続けてまいる所存でございます。どうぞ、『ミス・サイゴン』の感動を全国のより多くの皆様方におひろめ下さいますよう、お願い申し上げます。
御来場、重ねて厚く御礼申し上げます。

東宝株式会社
代表取締役社長
松岡功
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by zatoumushi | 2008-05-26 19:15 | ▼プログラム▼
★アスペクツ オブ ラブ

@MBS劇場

劇団四季 製作

1998年 8月16日〜 9月20日

再演


【掲載内容】

愛のストーリーテラー 原作者のガーネットについて / 新庄哲夫

アスペクツ オブ ライフ 浅利演出による主題と変奏 / 佐藤友紀

「類型」の中の多彩 ドラマと音楽が一体化した作品 / 小山内伸

恋、芝居と現実の間で 
     『アスペクツ オブ ラブ』を彩る出演者たち / 松島まり乃


【「類型」の中の多彩 ドラマと音楽が一体化した作品】

『アスペクツ オブ ラヴ』は、大ざっぱに言うと男女五人の恋愛のもつれを描いたミュージカルである。若く一途な恋に始まり、大人の付き合い、三角関係、友情、裏切り、親子の情愛、許されぬ恋、死と別れなど、題名が示す通り「愛をめぐるさまざまな局面」が登場する。主人公は、劇の構造においては、冒頭で主題歌を歌うアレックスということになろうが、見る立場によって解釈が分かれてもおかしくない。軸となる恋愛関係も、場面が進むにつれて変わってゆく。
こうした拡散したストーリーであるにもかかわらず、ミュージカル全体からは、緊密に統一された印象を受ける。それを束ねているのは、A・ロイド=ウェバーの音楽である。
スケールの大きな曲こそ少ないが、小品もしくは軽いタッチながらも珠玉のメロディーが、次から次ぎへと繰り出される。その音楽は、さながら万華鏡のようだ。限られた色破片が反射のちょっとした加減によってさまざまな模様をあやなす万華鏡のように、この音楽も、類型的な枠の中にありながら、時の流れと共に移ろってゆく多彩な愛のドラマを鮮やかに描き出している。
「類型的な枠」というのは、次のような特徴があるからだ。
(1)全編を室内楽の調べで統べている。
(2)似た旋律が何曲にも登場する。
(3)多くのミュージカル・ナンバーがリプリーズ(繰り返し)される。
第一の特徴は、この作品に限ったパターンではない。『ジーザス・クライスト=スーパースター』はロック、『オペラ座の怪人』はオペラ風、『サンセット大通り』は映画音楽調と、作品ごとに一変した音楽様式ではない彩るのは、ロイド=ウェバーのお家芸といってよい。『アスペクツ オブ ラヴ』で、室内学的編曲が選ばれているのは、フランスを舞台としたラブ・ロマンスにふさわしいということもあろうが、これは同時に、一本筋の通った骨太のドラマというよりも刻々と変奏してゆくドラマであることを印象づけるものだ。
第二点。一音ずつ下降する旋律で始まる曲がいくつも出てくるのは偶然だろうか。(中略)一音ずつ下がる音階自体はありふれた旋律だとしても、こうも揃うと意図的な音遊びだとしか考えられない。その上に、類型的なイメージを増幅しているのが第三の特徴だ。この作品には、十六のナンバーと、題名のない小曲・断片が四曲ほど含まれているが、そのほとんどが場面を違えて一度ならず反復される。テーマ曲のほか二、三曲を繰り返すミュージカルはままあるが、これほどリプリーズが多い作品は珍しい。
(中略)
このように、ロイド=ウェバーは、設定が共通する場面で、もっぱら同じメロディーを繰り返している。巡りゆく愛のドラマの中に、人物の内面を音楽で織りなしているのだ。むろん、観劇する際に曲の異同を一つ一つ意識はしないだろうが、一度聴いた曲が似たような若しくは対照的な状況で反復されることで、感情の機微が懐かしく立ち上がってくるのを肌で感じることができる。まさに、ドラマと音楽が緻密に一体化した優れたミュージカルなのである。

小山内伸
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by zatoumushi | 2008-05-25 23:42 | ▼プログラム▼