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“Musical comedy: the most glorious words in the English language.”


by zatoumushi
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▼011「ハロー,ドーリー!」▼

★ハロー,ドーリー!

@東京宝塚劇場

アメリカ合衆国国務省文化事業部・アメリカ大使館・東宝 共催

1965年 9月 9日〜30日

初来日公演


【掲載内容】

“ハロー,ドーリー!”を迎えて / 清水雅

メッセージ / エドウイン・O・ライシャワー

御挨拶 / 菊田一夫

「ハロー,ドーリー!」上演の意義 / 野口久光

全国的なヒット「ハロー,ドーリー!」 / 安倍寧


【御挨拶】

世界的な演劇プロデューサーであるデビッド・メリック氏にはじめてお目にかかったのは、ミュージカル“ハロー,ドーリー!”の上演権を獲得するために、その権利を持っている代理人事務所を訪問したときでありました。メリック氏は私が“ハロー,ドーリー!”の上演権を買いにきている日本人だと知って「この作品は“マイ・フェア・レディ”などよりもはるかに立派な作品である。是非とも大ヒットをさせて貰いたい」
私はこの作品を日本人の手により1966年10月開場する帝国劇場に於いて上演すべく、その上演権を買ったのでありました。その時期がこの“ハロー,ドーリー!”の名が日本人の間に最も知れ渡り、大した宣伝をしなくとも上演の成功を見ることができる最高の時期だと信じた訳でありました。
ところがこの春、アメリカ合衆国国務省及び駐日アメリカ大使館から、「アメリカ国務省派遣の文化使節団として“ハロー,ドーリー!”を迎える気はないか」
私の思っていたよりは、はるかに早く“ハロー,ドーリー!”は日本のミュージカル・ファンの皆様の前に、華麗な花を開かせることになりました。これは恐らくはアメリカ・ミュージカル創成以来の傑作ミュージカルなのではありますまいか。
この立派な作品、加うるにミュージカルの女王メリー・マーチンを、東京宝塚劇場に迎えたことに、私は光栄と誇りとを感じる次第であります。


昭和40年 9月
東宝株式会社専務取締役
菊田一夫
by zatoumushi | 2007-10-15 17:35 | ▼プログラム▼