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“Musical comedy: the most glorious words in the English language.”


by zatoumushi
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▼072「くたばれヤンキース」▼

★くたばれヤンキース

@サンシャイン劇場

トレンド21 制作

1985年12月 7日〜22日

初演


【掲載内容】

不滅のヤンキースを破るのは!? / 東一雄

30年ぶりの「くたばれヤンキース」 / 江守徹

演出家 / 藤田敏雄

やっと日本で見られるブロードウェイ・ミュージカルの傑作
               「くたばれヤンキース」 / 野口久光

何をしてもサマになる男性 / 山口洋子


【演出家】

1955年、“くたばれヤンキース”が初演されたが、“ウエスト・サイド物語”の作曲者であるL・バーンスタインはTV番組で次のような意味のことを述べている。「“マイ・フェア・レディ”は、そこで扱っている題材からいってもオペレッタに近いがアメリカの状況をとらえた“くたばれ、ヤンキース”は純粋なミュージカルといえるだろう」
1959年、“くたばれ、ヤンキース”は映画化され、日本でも上映されたが、音楽評論家の野口久光氏はこう述べている。「大衆の生活感情に訴えかける日常的な共感があり、ミュージカルとして新鮮な魅力があったが、野球ファンの多い日本でこの映画が不入りに終わったのは意外だった。空想を楽しもうとしない民族性の現われかもしれない」
1981年、アメリカ東岸きっての海水浴場ジョーンズ・ビーチのサマー・シアターで“くたばれ、ヤンキース”を見て、演劇評論家の大平和登氏はこう述べている。「ちょっと“ファウスト”を想わせる悪魔の取引き話がアメリカらしく野球選手にからむのだが、現在ではこの話はトレードでもめる日本でのほうがより生々しい現実感を持ちうるかもしれない」
さて、1985年、ついに“くたばれ、ヤンキース”は日本で初演されるが、一応、演出者としてこう述べておく。「思いがけなく21年ぶりに阪神タイガースが優勝したおかげで、やりやすいような、やりにくいような… とにかく、江本孟紀の起用はそれとはまったく関係ない!」


藤田敏雄
by zatoumushi | 2008-02-24 08:56 | ▼プログラム▼